部活動、大学受験、会社の営業成績…
あぁぁぁぁぁー!!!!
どうしてなんだ?
どうしてこんなに努力しているのに報われないんだ?
そう思ったことはありませんか?
そもそも日本人は努力という言葉が大好き。
だからメディアもそんな話ばかりを大衆に発信します。
・スポーツ選手の努力の逆転ドキュメンタリー
・偏差値を40上げて慶応に合格したビリギャルの話
・主人公が脅威的なスピードで成長するスポーツ漫画
などなど。
けど考えてみてください。
あなたの周りにそんな「努力の大逆転エピソード」を持っている人がいますか?
いないですよね??
多くの人が努力が報われないまま、諦めてしまいます。
なぜでしょう?
こんなに努力が美徳とされている国なのに…
現実は厳しく、どの分野でも最初から上手くいっている人がそのまま独走していってしまうものです。
この記事ではいくら努力をしても報われず、ライバルに勝てないばかりか、むしろ離されてしまう3つの理由と対策について、お話します。
1:できる人ほど行動の質が高い
私はどんな分野においても、この方程式が成り立っていると考えています。
スキル = 量 × 質
スポーツでも勉強でも仕事でも結局は質の高い行動をたくさんすればスキルは早く身につきます。
だから、あなたが格上のライバルに勝ちたかったら行動の質を高めて、めちゃくちゃ行動すればいいのです。
しかし、ここまでは普通の話。
けどここからが皆さん見落としがちです。
実は…
レベルが高い人ほど行動の質が勝手に高くなるのです。
例えば受験勉強で考えてみましょう。
・英語の偏差値40のA君
・英語の偏差値70のB君
この二人が1時間だけ長文読解の勉強をしたらどっちの方が質の高い勉強ができると思いますか?
これは圧倒的にB君の方が質の高い勉強ができているのです。
なぜならB君の方がA君よりも読むスピードが早いから多くの英文を読むことができます。またB君の方がレベルの高い英文を勉強することができます。
図にするともっと解りやすいやすいでしょう。
この図のように多くの事柄は指数的に成長していきます。
なのでA君とB君が同じ時間だけ行動しても習得するスキルには大きな差が現れるのです。
高校の部活の顧問の先生がこんなことを言っていました。
「自分より強い奴と同じだけ努力をしても差は離れていく。2倍努力しても差は詰まらない。3倍努力してやっと追いつく。」
なるほど。努力しても自分より強い奴に勝てない理由がよくわかりますね。
2:できる人ほど成長のチャンスが与えられる
あなたがどんなに努力してもライバルに勝てない理由はまだまだあります。
なんだかんだ言って世の中は実力社会です。
・部活動で試合に出れるのはレギュラーだけ
・予備校のトップクラスに入れるのは成績優秀者だけ
・重要なプロジェクトを任されるのは優秀な社員だけ
そうなんです。
できる人ほど成長のチャンスがたくさん与えられるんです。
こうなったらもう弱者は逆転の見込みなし?
これは参りましたね〜。
3:できる人ほど失敗から多くを学ぶ
残念ながらあなたが努力してもライバルに勝てない理由はまだあります。
実はできる人ほど失敗から多くのことを学ぶことができるのです。
今度はテニスの例を出しましょう。
・地区大会1回戦負けのA 君
・インターハイ出場のB君
この二人が試合中にサービスミスをしたとしましょう。
二人は頭の中でどんなことを考えているでしょうか?
A君
「あれー?なんか調子悪いな〜。なんでだろう?」
B君
「今のサービスは打点が少しズレていた。もうちょっとトスを低くして…」
私はテニスの専門家ではありませんが、恐らくこんな感じでしょう。
つまり、できる人ほどミスの原因を正確に追求し、修正することができるのです。
もうここまで来るとお手上げですね。
努力しても自分より格上に勝つ方法はないのでしょうか?
いいえ。ありますよ!
イノベーションを起こす
ただ努力しているだけでは絶対に自分より格上の人には勝てません。
ではどうすれば、自分の努力は報われるのでしょう。
方法はちゃんとありますよ。
それは…
イノベーションを起こすことなんです。
イノベーション?
そう思う方もいるかもしれません。
ここでは卓球の選手を例に説明します。
プロの卓球選手にコルベルという選手がいました。
引用:契約選手用具変更情報(コルベル)|卓球レポート公式サイト
チェコの卓球選手でアトランタオリンピックでも4位に入っている実力者です。
実はチェコという国は卓球が強くないんです。なので決して練習の環境が良いとは言えません。さらにチェコは金銭的な理由からあまり卓球の選手を海外試合に派遣することができなかったのです。
普通に考えたら、こんな環境では卓球の強い中国やヨーロッパの選手に勝てません。
いったい彼はどうやって強くなっていたのでしょう。
「このままじゃ。勝てない…
そうだ!誰も使っていない技術を開発しよう!」
コルベル選手は今までだれも使ったことない技術を開発して、他国のライバルに挑むことにしたのです。
そうしてできた技術がチキータという技術です。
写真のように肘を不自然に曲げて打つバックハンドの技術なのですが、これが大当たり。
ボールが大きくカーブするこの技術はまさに魔球。
今まで見たこともないボールに対戦相手は対応することもできませんでした。
このチキータという技術は当時は魔球でしたが今では卓球界のスタンダードな技術になっています。
まさに卓球界の常識を変えるようなイノベーションを起こして彼は成功を収めたのです。
弱者が強者に勝つための最後の手段がこのイノベーションなのです。
マネだけでは勝てない
上達のコツは「上手い人のマネ」をすることです。
しかしマネだけではライバルを一気に逆転するのは不可能です。
時間は常に有限です。
「次の試合までにレギュラーを取らないと…」
「1ヶ月後のセンター試験までに偏差値を10あげないと…」
「次の会議までに最高の企画書を作らないと…」
多くの場合は充分に準備する時間すら与えら得ません。
そんな時は少し常識から離れて柔軟に考えてみましょう。
常識の外に現状を打破するイノベーションの種が潜んでいるかもしれません。
努力は大切です。
しかし努力は逆転するための必要最低条件なんです。
もう1個上のレベルで考えて、あなたも努力が報われる自分へと生まれ変わりませんか?